老眼・加齢

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- 老眼と加齢 -

 top pageへ>老眼                 老眼の始まり/加齢の始まり

     老眼の始まり/加齢の意識の前触れか

     40歳代にはいると大概の人は物が見えにくくなる経験があると思いますが、老眼の始まりです。加齢を意識

     せざるを得ませんね。

     目は角膜と水晶体が光線を屈折させて網膜に焦点を結んで像を確認しています。 物を見るときは水晶体の

     レンズの厚みを調節して見ています。 若い頃は水晶体に弾力があり距離に応じて厚みを自動調節し、ピント

     を合わせていますが、その能力が徐々に衰えてきます。加齢を認めざるを得ないとか言う事ではありません

     が本来の基礎機能の衰えを感ずる、加齢を感じ始める世代にそろそろ・・という事でしょうか。

     そのため物がぼやけて見えるようになり、調節のためには眼がねなどの矯正具が必要になってきます。


     
遠視と老眼
  
     遠視は老眼とは違い遠くのものが眼底の少し後で焦点を結ぶもので、眼球が少し小さいか、屈折異常に

     よるものです。遠視の場合も遠くのものを見る場合には凸レンズが必要です。


     老眼の場合は、遠くのものはレンズなしでも見えますが、近くのものは凸レンズが必要になります。レンズ

     を使わずに近くの物を見続けると眼精疲労などの症状が出てきます。



     
* アキュフォーカス;アキュフォーカスは数年前に欧米で開発されたピンホール効果を利用した技術で、日

     本でも2009年末から始まりました。 慶応大学医学部の某教授(眼科)は「この技術は角膜だけの手術で、

     患者の負担が少なく、老眼の新しい治療法として普及する可能性が高い」と評価しています。 但し、「長期

     的な安全性は検証中」ともコメントしています。 その治療内容は、 真ん中に1、6oの小さな穴が開いた直

     径3、8o・厚さ5μmの黒いリング (フッ化ポリビニリデンで これは長年眼内レンズの部品に使用されてい

     るもの)を手術で角膜内に埋め込むものです。小さな穴を通った光はピントの合う範囲が広くなるので、近く

     から遠くまで良く見える様になるというものです。目に入る光の量は減る為、リングは片目に入れます。経験

     談では、「@手術後3週間は膜がかかった様にぼんやりして、A2ヶ月を過ぎる頃からはっきりと見える様に

     なった B今では老眼鏡を使う事は無くなったC店内や電車の中などの薄暗い場所では細かい文字が読み

     づらい事はあるが、それ以外は暗さを感じる事は無い」と紹介されております。 片目だけの治療の場合どう

     なのか?という疑問が生じますが、 某教授によりますと、 「遠くは両目で、近くは片目で見ている。例えると

     利き手ではない左手で箸を使い始めた様なもの。物は脳で見ており、慣れるために脳を訓練する事も必要

     」と説明しております。





     
◎ 加齢黄斑変性症を、以下に紹介させて頂きました。ご参考にご覧下さい。(加齢黄斑変性症も視力低下

     を招きます。)



     
* 加齢黄斑変性症;加齢と共に目の中に老廃物が溜まって起きる加齢黄斑変性症は、視力が低下し、失明

     する事もあります。黄斑は光を感じる網膜の中心部分にあり、加齢により様々な異常が起こり発症しますが、

     網膜の下から脆い血管が伸びて起こる「ウェット型」とその他の「ドライ型」があります。欧米では視覚障害の

     原因疾患の中で最も多いものであり、米国では「ドライ型」が全体の90%を占めています。国内では視覚障

     害は1緑内障、2糖尿病性網膜症、3網膜色素変性症に次いで4番目に多発しています。


     「ウェット型」にはレーザーで脆い血管を詰まらせる光線力学療法、血管が伸びるのを抑える抗血管新生薬

     などがありますが、 「ドライ型」には有効な治療方法は 現行では有りません。 現在有力視されているのは、

     米ワシントン州にあるベンチャー企業のアキュセラと日本の大塚製薬で共同開発中の飲み薬「ACU−442

     9」があります。


     網膜には光を感じる視細胞が並んでおり、 光を帯びると活性化します。 その反応で老廃物が出来、蓄積す

     る事で視細胞は 徐々にダメージを受け「ドライ型」の加齢黄斑変性症を引き起こします。視細胞には桿体細

     胞と錘体細胞があり、錘体細胞(明るい場所で働く)は黄斑だけに存在します。 新薬「ACU−4429」は視細

     胞のうち、 暗い場所で明暗を感じる際に動く 桿体細胞の反応だけを抑えます。 新薬「ACU−4429」は明る

     い場所で桿体細胞の反応を抑えて錘体細胞を守るという考え方です。新薬「ACU−4429」は動物実験で効

     果を確認しており、 2009年では55〜80歳の健康なボランティア46人を対象にした臨床試験を終え、桿体

     細胞の反応だけを抑え、副作用は無いと報告しています。2010年は、安全性・有効性の試験を実施し、7〜

     8年以内には米国で承認を受ける事を目標にしています。(細胞数は桿体細胞の方が圧倒的に多いが、明る

     い場所での色を含む視覚情報は全て錘体細胞が担う。そして、桿体細胞は、明るい場所では反応は空回りし、

     老廃物を無駄に作る。「ACU−4429」は、その働きを抑制して錘体細胞を守る。)


     因みに加齢黄斑変性症は物がゆがむ、見ようとする物の中心部がぼやけて見え難くなる、視力が低下する

     などの症状を呈します。診断には視力検査・眼底検査などで詳しく調べる必要があります。



     
* 加齢黄斑変性症の確認

   例えば、右表の様なものを使って30cm程離れて

   中心の黒点を見てみましょう。 老眼鏡はかけたま

   ま、片目ずつチェック(片目をつぶって交互に調べ

   ます)してみた場合、 下の図の様にゆがんで見え

   る様でしたら お近くの眼科に受診して 確認して下

   さい。 (この図は模式図です。イメージを把握して

   頂く為に掲載しております。貴方がご覧になってい

   るディスプレーが、ワイド画面であるか否かなどで、

   歪みなどが出ますので、 参考にご覧頂きたいと思

   います。右図・fig1・fig2は模式図です)

 fig1 下図の様にゆがんで、線はぼやけて薄暗く見える
 fig2 下図の様に中心がゆがむ



     
* 黄斑;網膜の中央半径約1oの範囲が黄斑ですが、ここには物の形を認識する錐体細胞(神経細胞)が密

     集しています。黄斑は神経細胞を保護するカロチノイド色素も豊富に存在します。黄斑に起こる病気には、加

     齢黄斑変性症、 中心性網膜炎、近視性黄斑変性症、黄斑上膜、黄斑浮腫、黄斑円孔など様々なものがあり

     ます。何れも早期発見・早期治療が大切です。



     
* 加齢黄斑変性症の危険因子と予防因子;視界の中心部のゆがみ(黄斑部に新生血管ができる)〜視界の

     中心が暗くなり(出血による)、末期には見たいところが見えない状態にまでなる加齢黄斑変性症は、その原

     因として、加齢・喫煙・肥満・過剰な太陽の光・遺伝・高血圧・動脈硬化・心疾患と様々なものが指摘されてお

     ります。 一方、予防の為には、ビタミンE(ナッツ類)・ビタミンC(野菜類)・βカロチン(緑黄色野菜)・亜鉛(穀

     物・貝・根菜)などが上げられております。目の定期健診を受け、禁煙し、バランスの良い食事に心がける、外

     出時には直射日光が目に入らない様に注意をするなど日常生活で配慮したいものです。



     
* 抗血管新生療法(加齢黄斑変性症);加齢黄斑変性症は大きく分けて、 黄斑に新生血管ができるタイプと、

     出来ないタイプがあります。抗血管新生療法は、局所麻酔の後、眼球に血管内の細胞を増殖させないVEG

     Fという薬を注射して、新生血管の増殖を抑えます。 (抗血管新生療法は視力の回復が期待できる治療法と

     紹介されており、発見が早いほど有効です。) この療法は、眼球に直接注射するため、まれに二次感染のリ

     スクもあります。抗新生血管新生療法は2010年から抗血管新生療法として保険適用されております。



     
* 加齢黄斑変性症/ips細胞臨床段階へ;2012、04月以降に 「ips細胞から作った網膜の細胞を使い、加齢

     黄斑変性症治療の為の臨床研究」を厚生労働省に申請する見通しとなりました。理化学研究発生・再生科学

     総合研究センターチームでは、 2013年度の実施を目標にしており、 世界初のケースとなる可能性がありま

     す。加齢黄斑変性症の治療では、異常な血管が出来るタイプの治療法として、網膜に穴を開け、血管と網膜

     の下にある傷んだ網膜色素上皮を取り除く手術が実施されてきましたが、色素上皮が無くなると網膜が次第

     に傷んでしまう問題がありました。 チームでは「患者自身の皮膚細胞由来のips細胞を色素上皮細胞に成長

     させてシート状にし、手術でできた欠損部を埋める」手法をとる。 計画では、「まずは安全性を確かめる為に、

     病気が進行した患者5〜10人に実施。 問題がなければ視力回復効果が よりで易い早期の患者を対象にす

     る」としています。








     
◎ 網膜色素変性症も以下にご紹介させて頂きました。ご参考にご覧頂ければと思います。(網膜色素変性症

     は視力低下や色覚障害・失明に至る事もある疾患です。)



     
* 網膜色素変性症;網膜色素変性症は目の網膜に異常を来す遺伝性、進行性の難病です。視力低下や色覚

     障害・失明に至る事もあります。暗いところで見え難くなったり、視野が狭くなったりする症状で始まります。視

     力低下や 色覚障害・失明する事もあります。 遺伝子治療や 網膜移植・人工網膜の研究も進んでおりますが、

     進行を確実に止める治療法は現時点では有りません。


     その網膜色素変性症などで、 「視力を失われた患者さんの眼球に網膜を刺激する電極をつけて、光の動きを

     追えるまでに視覚を回復できた」とする研究報告があります。「国内で初めての成功事例です」とし、網膜色素

     変性症などで視力を失われた患者さんに朗報になるのではないかとの見解もあります。大阪大学大学院医学

     系研究科の某教授は、 「現状では、色の識別は出来ませんが、2年後には大きな文字を読める様に、数年以

     内に杖が無くても歩ける様になるかもしれない」と述べております。 チームは2010年4月に10年以上前に失

     明した女性(72)に・2010年7月にも女性(67)にも網膜の外側にある強膜に49の電極の付いた白金性のチ

     ップを埋め込み(強膜に付けるので、 網膜を傷つけ難く、より安全性が高い)、 確認しております(約1ヶ月間)。

     更に2005年と2008年にも4人に短時間、効果や安全性を確認しております。「67歳の女性の場合、網膜の

     神経が活発に動く様になり、チップを外した後もろうそくの光が見える」と報告しております。(米国でも研究さ

     れていますが、この場合は網膜を直接電気刺激するものです。)


   
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 - 遠近両用レンズ -


 遠近両用レンズはこの眼がね一本で、遠くも、近く

 も掛け替えずに使える便利なものです。

 つまり、遠くを見る場合は度の入っていない視野の

 部分(レンズの上部)で見て、近くの文字などは、

 レンズの下部の度の入っている部分でみます。

 このレンズには2重焦点レンズ、3重焦点レンズ、

 累進焦点レンズの3種類があります。

 ただ、これらのレンズは裸眼で物を見るような広い

 視野はありませんので、御自分に合った視野でつくり

 出来るだけ眼精疲労のすくない、使い勝手のよいもの

 にする事が肝要です。

 ただ、近用の視野は狭いので、読書とか、職場での

 使用は専用の老眼鏡を使う方が、疲れが軽減できると

 思います。



       - 適切な眼鏡を適時に作る -


 老眼の最初の頃、あるいは老眼が進んでくる時は

 眼鏡を使わないでみるか、合わない眼鏡で字など

 を見続けようとし易く、その結果、眼精疲労を自覚

 する様になります。特に老眼の初期は比較的進行

 が早いため、作成した眼鏡もすぐに合わなくなりま

 す。眼鏡は適切に作りかえるなど、眼科医と相談し

 て、対処しましょう。


       
 - 眼精疲労を感じる時は -


 眼精疲労を防ぐために、 近くのものばかり見続ける

 事や、 モニターばかり、CRT、TVばかりを見続け無

 いこと、暗いところで書物や、細かい字を見続け無い、

 適切な明るさの元で書物などを見ること、疲れを感じ

 た時など、外の風景、 眼を休める植物、部屋の一番

 遠くに位置する箇所を見るなどして、疲れた眼を一時

 休ませる工夫もしましょう。


 参考情報(ご参考にご覧下さい)

 
* 急増するIT眼症;VDT作業で様々な症状が発現する事は知られておりますが、 近年、急増が報告されているものにIT眼症が

 あります。 これはパソコン作業で画面を凝視、 キーボードや資料を確認するなどの視線の制御を各方向にコントロールする事、

 ピント合わせ、瞳を絞るなど近見反応を繰り返して行い、大脳lはこれを司るために、脳も目も疲れる結果になります。 目はドライ

 アイを併発し、肩凝り、腰痛、頭痛をも起こします。

 「予防は1時間作業・10〜15分目を休める休憩をし、加えて@目の屈折異常の適正な矯正A斜位の治療B目薬の利用C目専

 用の温熱パックの利用Dサプリメントの服用などを上げています。近視や乱視、遠視などの屈折異常に気付かないでいたり、合

 わない眼鏡やコンタクトを使っているとIT眼症になり易い。」としております。



 * 老眼の放置;専門家は「老眼を放置すると自律神経に余分な負荷がかかり、目の疲れのみならず全身の不定愁訴も起こり易く

 なる」と指摘しています。



 * 眼底検査;近年、眼底検査で心筋梗塞・脳卒中・認知症などの発症の予測や予防に役立てようとする動きがあります。眼底検査

 では動脈が一部で細くなっているか、動脈と静脈が交差している様に見える交差現象があるか、網膜に出血があるか、網膜下に血

 管が新生しているかなどでその状況を判断する事が出来るとしています。 研究報告では「@網膜に出血があると10年後に心臓病

 で死亡するリスクが約2倍A血管の新生を伴う加齢黄斑変性症があると 5年後に脳卒中を発症するリスクが約2倍B動脈が細くな

 っていると5年後に高血圧を発症するリスクが約1、6倍」 としており発症予測に役立てる事が出来るとしています。認知症の場合は

 「脳脊髄液で満たされた脳の空間である脳室が拡大すると、脳血管性認知症やアルツハイマー型認知症を発症するリスクが高まる

 事が知られているが、網膜出血や交差現象は脳室拡大リスクを2倍に高める」としています。 但し、今後の課題として、眼底の病状

 がどの程度進行していると発症リスクがどの位高まるのか、個々の患者にどの様にあてはめるか個々人の眼底所見の差を定量的

 に示す事が困難であり、現状では予測精度は高くないとしています。然しながら、現況では眼科医はおおまかではあっても、それら

 の疾患の危険性を判断する事ができる事は分かっております。従い、40歳を過ぎたら年1回程度の眼底検査の重要性は否めない。




 
* メージュ症候群:これは眼瞼痙攣(両側の瞬きが多くなる・ 目を開けていようとしても変に力が入り開けていずらくなり、 まぶしそ

 うな表情になるなど)を起こし、人によっては口元が引きつる・ひくひく口元が動くなどを起こすもので、原因不明で根治困難な疾患

 です。対症療法は内服治療やボツリヌス毒素を注射する治療法も選択されております。 ボツリヌス注射は3ヶ月程度で、再発する

 為、治療を都度繰り返す事になります。





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