風邪・症状・原因

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- 風邪症候群/症状/原因 -

 top pageへ>風邪症候群          風邪症候群という病気の原因と症状

     風邪症候群という病気と症状

     風邪症候群という病気とは、鼻汁、鼻閉、咽頭痛、咳、痰などの症状と共に発熱、全身倦怠感、筋肉痛、関

     節痛、時に消化器症状を伴う上気道の急性炎症の総称です。季節の変わり目などの気温変化の大きい時期に

     よく風邪をひきます。風邪症候群は身近な病気で普通は短期間で治ります。


     
風邪症候群という病気の原因と種類

     病気の原因となる病原微生物の大半がウィルスですが、細菌感染症でも起こります。様々なウィルスやある

     種の細菌なども病気の原因ですが、これらの病原微生物が鼻腔、咽頭、喉頭、気管、気管支、肺などの呼吸

     器に感染し炎症を起こしたものです。病気の予防には、外出後の手洗いうがいの励行が効果的です。


     風邪症候群という病気を起こすウィルスは全部でおおよそ200種類あり、インフルエンザウィルスに感染

     した場合がインフルエンザ、それ以外のウィルスよる風邪が普通感冒という病気です。この2種類が風邪症

     候群の代表的なものです。


     
普通感冒という病気

     普通感冒という病気の症状はたいてい、くしゃみ、鼻水、鼻詰まりなどで、咽頭炎を起こせばのどの痛み、

     咳、声が嗄れるなどです。ウィルスが血液中に入りますと、頭痛、倦怠感、微熱、関節痛、下痢など消化器

     症状などの全身症状が現れます。炎症に破壊された粘膜に、細菌が二次感染すれば気管支炎、肺炎、副鼻腔

     炎、中耳炎なども起こすことが有りますので注意が必要になります。


  
   インフルエンザ

     病気の症状は急激で強く、集団発生するのも特徴です。悪寒、高熱、頭痛、筋肉痛、関節痛などの症状が現

     れ、上気道だけでなく、気管支にも強い炎症が起こり急性気管支炎の症状も現れます。二次感染も起こしや

     すく、肺炎、肺膿瘍、膿胸などの合併症を起こしたり、子どもでは心筋炎、心外膜症、脳炎、ギランバレー

     症候群、ライ症候群などの病気になることもあり、早期に受診しなければなりません。予防のヒント


     * 2009〜2010冬季インフルエンザワクチン;厚生労働省の発表によりますと、国産新型ワクチンは推定約

     2133万人が摂取し、416人に重い副作用が現れ、133人が死亡しました。 一方、季節性インフルエンザワ

     クチンを摂取した人は、 推定約4159万人であり、重い副作用が出現した人は120人、死亡した人は8人で

     した。 「新型と季節性のワクチンの安全性に関しましては、 報告制度の違いから、単純に評価できない」とし

     ております。新たな注意書の改訂では、「間質性肺炎・血小板減少性紫斑病・脳炎・脳症・脊髄炎が現れうる

     事も明記する」としています。




     
対症療法が中心の病気の治療

     病気の治療は対症療法が中心で、安静、栄養バランスが大切です。総合感冒薬を症状が始まった初期に服用

     すれば、自己免疫力によって長引かずにすむ事も多いといえます。

     普通感冒という病気の場合、ウィルスに直接作用する薬は無く、対症療法になります。鼻水、くしゃみには

     抗ヒスタミン剤、喉の痛みはうがい薬、トローチ、抗炎症薬など、咳には鎮咳剤、発熱・頭痛・筋肉痛など

     には解熱鎮痛薬などです。

     インフルエンザの場合はウィルスの増殖を抑える抗ウィルス薬などが処方されます。症状が重く、1週間以上

     続いたり、進行するようなら抗生物質も処方されます。


     
風邪症候群という病気と類似の病気

     風邪症候群という病気と似た症状で、肺結核などの病気もあります。咳が長く続いたり、黄色い痰がでる、

     熱が下がらないなどの場合は、注意が必要ですし、肺炎などの合併症の可能性もあります。早期の受診が必

     要です。通常、風邪での発熱は平熱を1、5度前後上回る程度が多く、38度を超えるようならインフルエン

     ザを疑わなければならず、激しい咳が続いて呼吸が苦しくなるような状況ならば、喘息も疑う必要があります。

     素人判断から見当はずれの自己診断、治療を続けたために気管支炎の慢性化や薬に対する細菌の耐性化を

     招いてしまう事も有りますので、薬を服用しても症状が3日間続くようなら他の病気を疑い、医師の診断を

     受ける事が大切です。


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   - お年寄りは注意 -


 若い人や壮年の人など比較的免疫力の高い人は寝込まな

 くても病気は自然に治りますが、お年寄りの場合は感染

 に対する抵抗力が弱まっているので、風邪をひくと治り

 難く、時には気管支炎、肺炎という病気に進んでしまう

 事もあります。インフルエンザなどの強い全身症状が出

 る病気は注意が必要です。

 風邪は万病の元と言われるように、風邪を侮ってはいけ

 ません。風邪が原因で死亡する事もあります。

 お年寄りだけではなく免疫力の弱い乳幼児や妊婦も死亡

 するリスクは有りますので気をつけましょう。


 肺気腫、肺線維症、結核後遺症、広汎な気管支拡張症な

 どの病気があって、もともと肺機能が低下している時は

 、風邪を引くと更に肺機能が悪化して、呼吸不全になる

 事もあります。


 糖尿病、心臓疾患、脳血管障害、寝たきりの状態、慢性

 腎不全などの慢性の病気があると風邪は長引きます。
 

 インフルエンザ予防のヒントと情報

 
インフルエンザの主症状@38度以上の高熱が出るA身体や頭が激しく痛むB乾いた咳C寒気を感じるD重い倦怠感

 
インフルエンザの予防のヒント@患者に近寄らないA石鹸などで手を洗うB咳やクシャミをするときはティッシュペー

 パーなどで鼻と口を覆う(圧迫しすぎないように注意)、C手で目や鼻、口を触らないD罹患したら人に近づかず可能

 ならば外出をしない。


 インフルエンザはワクチンや抗ウィルス薬が注目されていますが近年、マスク、手洗いという普通ではあるが効果が見

 直されている衛生対策とクローズアップされている。欧米などの国際共同チームが英国医師会雑誌電子版に2300の

 論文から内容を精査しその結果、@頻繁な手洗い、Aマスク、手袋の着用、B感染した可能性のある人の隔離が有効

 であると発表している。特に幼児の手洗い指導では明確な効果を確認。衛生対策が強力な感染予防手段である事を指

 摘している。それを受け米国CDC(米疾病対策センター)ではマスクや手洗いを含む衛生対策の有効性の調査研究に

 乗り出し、2年計画の実験を勧めている模様です。(ミシガン大学のアーノルド・モント教授主導)



◎こちらに掲載させて頂いておりました以下の風邪症候群関連追加情報は整理ポストに移動させて頂いております。
*インフルエンザウィルス *マスク 新型インフルエンザ遺伝子構造 *新型インフルエンザと糖尿病 *新型インフルエンザの致死率 *インフルエンザと喘息 *タミフル耐性インフルエンザウィルス *変異し易いインフルエンザウィルス *国内初の豚からのウィルス検出 *過去の例に学ぶインフルエンザ大流行 *新型インフルエンザ(H1N1)のワクチン接種 *抗インフルエンザ薬 *妊婦とインフルエンザ *子供とインフルエンザ *インフルエンザと見当識障害 *新型インフルエンザと心筋炎合併症 *新型インフルエンザの18%は無症状 *新型インフルエンザと母乳育児 *相次ぐ新型インフルエンザの変異 *新型インフルエンザと脳症 *インフルエンザ脳症の症状例 * 時事情報1 * ワクチンに期待過大傾向 * リレンザ耐性ウィルス * 白金ナノ微粒子


 * インフルエンザと加湿;ウィルスが体内に入る侵入口は喉や鼻です。喉や鼻の粘膜にある線毛は、入り込んだ異物を体

 外に送り出す機能があります。しかし、粘膜に分泌される粘液が、炎症や乾燥により減少してしまいますと、線毛機能も低

 下してしまい、ウィルスを防御する機能も低下します。 インフルエンザ予防の為には、部屋の加湿が大切になります。スト

 レスや病気で免疫力が低下した状態なら尚更、インフルエンザにも罹患し易い状態といえます。予防の為にも加湿器を設

 置する事が必要になるかもしれません。のど飴も予防に薦められております。




 
* インフルエンザウィルスの遺伝子変異;独立行政法人理化学研究所のグループでは、 感染ピーク2009年10月〜20

 10年1月の大阪・東京・千葉で収集したA型インフルエンザ(H1N1型)を解析し、ノイラミニダーゼ(NA)の257番目のアミノ

 酸が変異し、薬剤耐性を保有したケース2例を発見しました。 また、259番目のアミノ酸が別物になった耐性ウィルスによ

 る感染例1例も発見したとも発表しました。2009年12月末に発症した当時6歳の女児の場合、インフルエンザ脳症と診断

 されましたが、タミフルが効かないタミフル耐性と判明しました。(求められるのは薬剤耐性ウィルスの迅速診断技術です。)

 このタミフル耐性ウィルスは2009年〜2010年の際には253例中3例(1、2%)でしたが、上昇傾向に有るとされる事を証

 明する為、グループでは2011年1月〜3月の検体約200例の解析を急いでいます。2009年〜2010年では、ウィルスの

 急速な広がりと、変異も繰り返し、少なくとも12タイプを短期間で生み出したと報告しています。更に感染初期とピーク時で

 変は、異のレベルが全く異なっていた事も報告されております。 (感染初期ウィルスの流行拡大抑制に成功したものの、そ

 の後別のウィルスが国内に入ってきた事を証明するもの)報告では、 ヘマグルチニン(HA)蛋白も遺伝子が変異している事

 を253例中の1例で確認しているとしています。




               - 薬 -

 風邪の引き始めはウィルスの感染によるので、細菌

 に対する抗生物質のような特効薬はありません。

 風邪薬といわれるものはたいていは消炎鎮痛剤、鎮

 咳剤、抗ヒスタミン剤が混じったものです。

 病院では風邪の患者にはこれらの薬の他に抗生物質

 が処方される事があります。これはウィルスで弱っ

 た粘膜に二次的に起きた細菌感染の治療や病気の予防

 を目的に処方されるものです。医師から処方される薬

 は、医師の指示通りに飲む必要があります。


         
- 二次的細菌感染 -

 二次的な細菌感染があると3日以上発熱が続き、黄色〜

 緑色の痰が出ます。血液中の好中球が増加し白血球数は

 9000/μl以上となり、痰の中に病原菌が検出されます。


 * 「せきぜんそく」をご存知ですか?

 風邪がきっかけとなって、咳がいつまでも一向に収まらないような場合には、「せきぜんそく」の可能性を考慮に入れてください。

 近年増加傾向にある疾患ですが、悪化しますと気管支喘息になりかねません。この場合、咳が慢性的に続くために、なかなか

 風邪が治らないと、思いがちになります。   慢性的な咳以外に(気道の炎症や過敏性は気管支喘息と同様なのですが、)

 呼吸時の喘鳴(ぜいぜい・ひゅーひゅー)や呼吸困難の様な発作は起きません。気管支喘息に移行する前に、呼吸器内科や

 アレルギー内科に受診して、適切に治療をしましょう。吸入ステロイドや気管支拡張薬などでの治療により、かなりの確率で気管

 支喘息への移行を防ぐことができます。「せきぜんそく」の場合、適切な治療により3〜7日で症状の改善する場合が多いと報告

 されております。やはりマスクをし、うがいを励行することが大切です。飲酒をひかえ、禁煙します。ハウスダストにも注意をする

 必要もありそうです。




 * RSウィルスをご存知ですか?;小児医療の専門家は秋から冬場にかけて最も怖いのはRSウィルスと指摘しています。RSウィ

 ルスは年齢を問わず、何回でも感染しますが、 乳幼児の肺炎の約50%、細気管支炎の50〜90%を占め、しかも冬場は患者

 数は多く、重症化し易い感染症です。成人は症状が軽く済むものの、「鼻風邪の大人が赤ん坊を抱いて、RSウィルスを感染させ

 る場合が有ります。」 RSウィルスは、患者の鼻水や痰が付着した手などに接触して感染すると、4〜5日の潜伏期間の後、鼻水

 や咳、喉の痛み、発熱を伴う上気道炎を発症します。そのうちの30%は息が浅くなり、呼吸数は増えたり、胸がゼイゼイしたりし、

 より重症の下気道炎に移行します。実際には2歳までにほぼ全員が感染しますが、どの年齢で罹るかにより、重症度が異なりま

 す。特に危険なのは「生後1年以内、特に生後6ヶ月以内で重症化の危険性が高い」と指摘されております。また、RSウィルス感

 染症で重症化の危険度が極めて高いのは、36週未満で生まれた早産児や、慢性肺疾患、先天性心疾患を持つ子供達であると

 注意を喚起しております。




 * バクテリオファージ;動植物ではなく、細菌に感染するウィルスで、蛋白質と核酸で構成されている基本的な構造は、通常のウ

 ィルスと共通する。



風邪症候群 追加情報整理ポスト
*インフルエンザウィルス インフルエンザウィルスはA・B・C型の3種類があります。ウィルスは遺伝子RNA(RNAコア)を蛋白質が包み込み、その蛋白質を脂質が2重に覆う構造になっております。

A型インフルエンザウィルスが、パンデミックの恐れのあるタイプであり、そのA型の表面には、赤血球やホスト細胞を捕らえ、感染のスパイクとしての役割を果たすヘマグルチニン(H)と呼ばれる突起が付いています。 これにはH1〜H15までの15種類があります。同様に表面に混在する形でノイラミニダーゼ(N)と呼ばれるものが存在します。これは細胞内で増殖したウィルスが自由に運動できる酵素で、N1〜N9までの9種類があります。 スペイン風邪はH1N1であり、香港風邪はH3N2、H5N1は毒性が強く、新型インフルエンザはH1N1です。
*マスク 近年の報告では、Aソ連型ウィルスは薬剤(タミフル)に対して、ある割合で薬剤耐性を持っていると報告されており、予防はうがい、手洗い、マスクの励行が喧伝されております。これらは上述した通りですが、新型インフルエンザ対策で発生前に感染を予防するために、熱、咳、くしゃみなどの症状のある人は必ずマスクを着用します。マスクは医療現場で使用される「サージカルマスク」が望ましく、医療関係者の場合は患者さんと直接近距離での接触も予想されるので、「N95マスク」や「ダチョウの卵から作った抗体マスク」などが必要になります。また、罹患している人ばかりではなく、健康な人も予防のためにマスクを着用することは賢い選択であると考えられます。流行が周囲で報告される場合には、可能なら外出を2週間程度、(出来うる限り)控えることも紹介されております。そのためには、食料や日用品の備蓄も必要になります。(マスクはウィルスの付いた手で鼻に触れるのも防ぎます。)その他、室内を適度な湿度に保つことや、バランスの良い食事を取り、十分な休養をとる事なども大切な予防手段です。

 (2009年01月中旬時点での流行ウィルスはA香港型が45%、Aソ連型が36%、B型が19%とされ、タミフル耐性ウィルスは11都道府県の分析では、Aソ連型に対して97%の高率であると報告されております。)
*新型インフルエンザ遺伝子構造 2009年04、05月に世界的な大流行(パンデミック)の兆しを見せる新型インフルエンザはH1N1型ですが、この解析が米国の研究チームにより進んでいます。

それによりますと、「このウィルスは北米の豚・アジアの豚・鳥ウィルス・人ウィルスなど少なくとも4種類のウィルスが混合して生まれている」という解析結果を発表しました。インフルエンザウィルスは合計8本の遺伝子分節がありますが、米コロンビア大の解析では、「このうちの6本は北米豚ウィルスのもので、残りの2本はアジアと欧州の豚ウィルス由来と判明した」としています。

「さらに、北米豚のウィルスに、鳥・人に由来するウィルスの遺伝子が混じっていた」としています。チームでは、北米豚の体内で1998年頃までには豚・鳥・人のウィルスが混合したのではないかと見ております。

一方で、米疾病対策センター(CDC)の解析では、「新型インフルエンザウィルスは1918年に大流行したいわゆるスペイン風邪ウィルスが保有していた病原性に関する遺伝子を持っていない」としています。この事は「スペイン風邪より病原性が弱い可能性を示している」としています。
*新型インフルエンザと糖尿病 パンデミック(世界的大流行)のリスクであるPhase6をWHOは宣言しましたが、この新型インフルエンザで重症化しやすい基礎疾患として、糖尿病・喘息・心臓病・リウマチが上げております。

米国CDCの発表(2009、05、18)の週報では、4〜5月にカリフォルニア州で新型インフルエンザに感染した患者のうち、13%が糖尿病であったとしています。日本糖尿病協会は「糖尿病そのものが状態を悪化させるのではない。血糖管理がきちんと行われている人は、一般の人が新型インフルエンザにかかる場合と大きな差はない」と冷静な対応を求めております。それでは、良好な血糖値はといいますと、ヘモグロビンA1cが6.5%未満、食後血糖値が170未満を上げており、この値を超えるほど、感染症で重症化する危険性が出てくると指摘しております。 この点に関しましては、何も新型インフルエンザに限らず、通常のインフルエンザでも同様としております。

糖尿病の人は感染症に罹ったり、 発熱で体調を崩したりしたときには、それだけ血糖値が上昇し易く、食事も減るなどし、いつもより血糖値は大きく変動し、脱水も重なって重症化し易いとしています。受診は早めにして、血糖値を下げる様に適切に治療を受けてほしいとしています。
*新型インフルエンザの致死率 新型インフルエンザの致死率は通常の季節性のインフルエンザ0、1%より高く0、5%とされております。新型インフルエンザは強毒化したわけでは無く、 殆どの人が免疫を持っていないために、きわめて伝染性が強いのが特徴です。インフルエンザは、健康な多くの人にとっては一過性の病気ですが、基礎疾患を患っておられる方が罹患した場合には、重症化し、死亡することもあります。

特に注意が必要な疾患としては、喘息、心疾患、腎疾患、糖尿病などです。また、乳幼児、妊婦も注意が必要です。(ご参考→また、65歳以上の人が季節性のインフルエンザにかかると4人に1人は肺炎を併発するとされております。)
*インフルエンザと喘息 喘息の患者さんは、 大人の場合ライノウィルス(鼻風邪)などに対して、 防御する免疫力が低い事が近年、判明してきておりますが、 インフルエンザウィルスの場合でも、喘息の患者さんは、低い可能性があり、喘息の子供の患者さんはハイリスクであると指摘されております。
*タミフル耐性インフルエンザウィルス 米国ではインフルエンザ治療薬タミフルに耐性を持つ耐性ウィルスが、ヒトからヒトに感染した可能性が指摘されており、専門家は緊張状態にあります。

「2009、6〜7月にサマーキャンプで同室に宿泊した少女2人が新型インフルエンザを発症し、検出されたウィルスが、タミフル耐性を示す、遺伝子変異を認めたというもの。」CDC(米疾病対策センター)では慎重な言い回しで、3つの可能性を指摘しています。 『@耐性ウィルスが少女間で感染A第三者から2人に耐性ウィルスが感染B2人の体内で夫々耐性ウィルスが発生』というものですが、断定はされておりません。状況から当該ウィルスを分離できず、それ以上の特定は困難との事です。

タミフル耐性ウィルスは、国内では最初に大阪で発見されております。(国内例では2009、09、11時点で7例がタミフル使用による発生として報告されています。) 「季節性インフルエンザに感染した子供の18%でタミフル耐性ウィルスが出ている」という報告もあります。 しかし、薬剤を使用すれば一定の割合で耐性ウィルスは出現する事は知られているところでありますが、最も懸念される事は、新型インフルエンザがAソ連型と交雑して、耐性と感染力を獲得し、世界中に広がるシナリオであると、指摘しており世界各国の監視が続くとしております。
*変異し易いインフルエンザウィルス インフルエンザウィルスが、遺伝子の変異の激しいウィルスである事はよく知られております。

 『ヒトインフルエンザウィルス(人に感染)・トリインフルエンザウィルス(鳥に感染)・ブタはヒトインフルエンザにもトリインフルエンザにも感染してしまう』 など夫々の特徴がありますが、豚に感染したトリインフルエンザウィルスとヒトインフルエンザウィルスは豚の体内でウィルスが増殖する時に交雑し、今までに無い新型のウィルスが誕生する事になります。

1918年のスペインインフルエンザでは、トリインフルエンザが、人に感染する様に順応した結果であり、1957年のアジアインフルエンザでは、スペインインフルエンザとトリインフルエンザのウィルスが、豚に同時感染し、変異して増殖した結果です。

1968年の香港インフルエンザは、アジアインフルエンザにトリインフルエンザが交雑して、作り出されたものとされております。

そして、今回の新型インフルエンザは、1990年末に、豚の北米系統のウィルスと、トリの北米系統のウィルス、 さらにヒトのウィルス(香港型)の3種類のウィルスの 遺伝子の組み合わせを持つウィルスが誕生したと説明されております。

このウィルスは豚では流行していたものであるが、ヒトに対しては散発的な感染を示していた程度でした。それが、2009年3月頃に、このウィルスにユーラシア系統のブタインフルエンザの遺伝子が入り込み、ヒトとヒトの間でも容易に感染するウィルスに変異してしまったものです。

更に危惧されているところでは、今回の新型インフルエンザウィルスと、東南アジアのトリで流行している高病原性のウィルスが交雑してしまう事であるとしております。これが起きてしまうと、更なる事態が惹起してしまう可能性も否定できません。
*国内初の豚からのウィルス検出 大阪府内の養豚場からH1N1型のウィルスが検出されました。国内ではインフルエンザ治療薬タミフルに耐性を持つ(季節性インフルエンザのAソ連型ウィルスの殆ど)遺伝子変異が確認されております。前述致しましたが、豚から感染が確認された場合、懸念されるのは、 豚の中でウィルスが新型インフルエンザウィルスと交雑して、タミフル耐性の新型インフルエンザウィルスが出現する事です。
*過去の例に学ぶインフルエンザ大流行 新型インフルエンザが問題になっておりますが、過去のインフルエンザの流行の傾向は、第1波よりも第2波の方が多くの死亡者を出しております。

スペインインフルエンザ(1918年)は、コペンハーゲンの死亡者を100 %としますと、第1波で死亡したのは全体の5%で、第2波では60%でした。

香港インフルエンザ(1968年)では、英国ウエールズの場合、第1波では15%、第2波では85%が死亡しています。

今回の新型インフルエンザでは、季節性インフルエンザとは大きく異なり、 高齢者の被害が少なく、若年者に感染者や重傷者が多い。死亡者も季節性インフルエンザでは65歳以上が90%を占めていますが、新型インフルエンザでは約8%です。 気を付けなければならないのは、妊婦です。 妊婦の場合の死亡率は一般の人の4倍とされていますので、十分な注意、対策が必要になります。
*新型インフルエンザ(H1N1)のワクチン接種 当初1ヶ月間隔で2回接種が必要とされていたが、最近の研究では、1回接種で十分である事が分かってきた。(小児や妊婦は2回必要の可能性がある)妊婦に関しては、ワクチンの胎児への影響を心配する妊婦がいるが、妊婦に接種しても問題はないと紹介されている。 むしろ、妊婦はインフルエンザに罹患した場合に、重症化し易く積極的に接種する事が薦められています。
*抗インフルエンザ薬 WHOはインフルエンザに対して早期の抗インフルエンザ薬の投与を推奨しております。抗インフルエンザ薬は治療、予防に有用であるとされております。

日本でも『軽症の人には必ずしも使用する必要はないが、幼児、妊婦、心臓や腎臓の合併症を持った人々が新型インフルエンザに罹患した場合には、迷わず使用を進めております。 特に妊婦は胎児への影響、副作用を恐れて躊躇する傾向にあります。しかし、インフルエンザの毒性の方が数十倍も危険である。』とし、『妊婦は新型インフルエンザに罹患した時ばかりでなく、 感染者と接触した時にも使用が望ましく、又、1歳児未満の幼児においても罹患した場合には使用する』と紹介されております。

2009、10月に日本産婦人科学会は、この件に関連した内容を発表しました。『わが国では、これ程大勢の人に対しての投与例が無いため、抗ウィルス薬の安全性や副作用に対する裏づけを取る為、調査を決めたというものです。(これは妊婦10000人を対象として追跡調査をするものです。)』タミフルは内服薬であり、リレンザは吸入薬です。リレンザは喘息の人が使用しますと、発作を誘導する可能性があるために、注意が必要になります。
*妊婦とインフルエンザ 新型インフルエンザも季節性インフルエンザも感染すると重症化する事は、周知されておりますが、これは特に妊娠15〜40週の時の感染で重症化し易く、胎児にも影響があるとしています。

ワクチンを接種しても完全に予防は出来ませんが、接種後は、罹患数、重症例もきわめてまれになっている。「安全性の面では個々の体質の問題もある為、絶対に安全であるとは言い切れないが、毒性の除去された不活化ワクチンを使用しているため、理論的に安全で、海外でもその安全性は確認されている。副作用が出るとすれば、 10万人に1人位なのではないか」としています。

接種してから予防効果が出るまでには1ヶ月かかります。従い、@接種後も外出後の手洗い、 A栄養バランスの良い食事を摂り、体調を整える、Bインフルエンザに罹っている人がいる場合には出来るだけ接触を避ける事が薦められております。
*子供とインフルエンザ 新型インフルエンザ(H1N1)は季節性のインフルエンザに比べて、 簡易検査では陽性が出難いとされ、実際、米国でも新型に感染した患者さんが、 簡易判定キットで陽性が出る率は40〜69%といわれております。

一般的には、ウィルスは人体細胞表面の受容体に結合して感染します。 季節性のインフルエンザは、 その受容体は鼻や喉(上気道)に多いとされており、その一方で、新型インフルエンザの受容体は肺の奥(下気道)に有ると考えられております。 それ故、簡易キットで陰性判定される可能性があると指摘する医療関係者もおります。 鼻の奥の鼻汁や、痰を採取して検査すればその確率も上がるだろうと指摘しております。

しかし、乳幼児の痰を採取することは難しい実態です。 「下気道で感染する場合には、上気道に比べてその表面積は、はるかに大きく、ウィルスの増殖が原因で、肺炎・脳炎・脳症を引き起こす可能性もあります。 乳幼児の場合、血液脳関門(脳の防御機能)が未熟の場合には、肺付近で増殖したウィルスが、 サイトカインを大量に産出し、脳に進入し易くなるため、脳炎・脳症の増加を危惧している」と指摘しております。
*インフルエンザと見当識障害 インフルエンザに罹患し、重症化する(特に)小児が問題になっております。看病をする場合に、特に注意したいポイントに、見当識障害があります。

子供の脳症は意識障害を早期に見つける事が非常に大切です。時間や場所、親しい人が分からなくなるのは、見当識障害であり、 もしも、夜中に起きて、学校の支度をする・母親に向かって先生に対する様な口のききかたをするなどが確認されましたら、即刻入院する必要があります。救急隊員には見当識障害がある旨を必ず伝える必要があります。
*新型インフルエンザと心筋炎合併症 新型インフルエンザに感染し、劇症型心筋炎の合併症を起こした事例で、救命に成功した事例が報告されております。

患者さんは一時心肺停止状態になりましたが、 PCPS(特殊人工心肺装置)を使用した治療で回復しました。劇症型心筋炎が確認されて人工心肺装置で救命された事例はこれまで確認されていないのではないかとしています。この方法で心筋炎以外の心疾患の新型インフルエンザ患者も救命できる可能性があるとし、 医療関係機関には、PCPSを準備した診察が重要と指摘しています。

(事例は新型インフルエンザ感染と劇症心筋炎の発症を確認、 心機能が低下し、一時心停止、太ももからカテーテルを入れて心臓から血液を吸出し、循環させるPCPSを使って治療し、その間、タミフルなどの投与を続けて回復したと紹介されています。)
*新型インフルエンザの18%は無症状 大阪府の調査では、2009、05月に起きた集団感染で、生徒や教職員647人のウィルス感染の有無を調べる抗体検査を実施し、感染したとみられる18、4%が、発熱、咳などが出ない「不顕性感染」と発表しました。この規模も新型インフルエンザ抗体検査の実施例は全国に無く、不顕性感染の実数例が明らかにされました。 自覚症状が無いため、ペットボトルを回し飲みしたり、本人の自覚のないまま、周囲に感染を広げた可能性が否定できません。

(症状の有無がはっきりしない4人を除く98人のうち、18、4%にあたる18人は38度以上の発熱、咳、喉の痛みなどの症状が無かった。 それ以外の44人は比較的重い症状、36人はやや軽い症状であった。)
*新型インフルエンザと母乳育児 新型インフルエンザは母乳が、確実に乳児を守るかは不明ですが、母乳の中にウィルスは入らない。感染はくしゃみ、鼻水、唾液などを通してなされる。 従い、石鹸でよく手を洗い、授乳中は赤ちゃんに顔を向けて咳やくしゃみをせず、咳や鼻水が出る様ならマスクをし、母乳を与えます。

「母親の体内では、乳児がこれから罹りそうな病気と闘う防衛抗体が作られ、母乳を通して乳児に送られる。抗体は免疫系で作られる蛋白の一種であり、免疫系の十分に発達していない乳児は、母乳育児の重要性は高い。」

母親が乳児に病気を移す事を恐れて授乳をしないと、乳腺炎を起こして発熱する可能性も高く、そうなれば身体の負担もいや増す。授乳の仕方は工夫する事も出来る。 (授乳量が半分あるいは、1/3になっても良い・搾乳した母乳を別の人が与える方法もあります。)むしろ感染は、複数の子供を持ち、上の子が保育園や学校で感染して、母親に移るパターンが多いとしています。
*相次ぐ新型インフルエンザの変異 世界各地でウィルスの変異報告が相次いでいる。例えば、ノルウェーでは死者や重症者から検出されたウィルスに 変異が見つかっている。 HA蛋白の222番目のアミノ酸がアスパラギン酸から、グリシンに置き換わっていた。この置換では、気道の奥で感染し易くなり、より重症化するのではないかと考えられております。

WHOによると、これに類似した変異は、2009年4月以降、ブラジル、中国、日本(2009、06月)、メキシコ、ウクライナ、米国でも確認されていると報告されております。このケースの場合では、重症化するとは断定できず、 日本でも軽症患者から検出されております。

国立感染症研究所インフルエンザウィルスセンターではこの、「部分の変化が重症化に繋がるとは思えない」としています。他の変異ではRNAの合成に関係するPB2タンパクの627番目のアミノ酸がグルタミン酸からリシンに変わり、 ウィルスが人間の上気道で増殖しやすくなると 考えられるというもの。 この場合にはより感染が広がりやすくなる恐れがあります。 現況では新型インフルエンザウィルスの変異は、その毒性など、どの様な変異が、どの様に怖いのか分かっていません。
*新型インフルエンザと脳症 季節性インフルエンザの脳症(脳浮腫・急性壊死性脳症など)は、脳症患者全体の8割が痙攣、2割は異常言動が認められております。 その患者は主に5歳以下です。後遺症は脳症になりますと、4人に1人は知的障害・てんかん・手足の麻痺と、占める率に変化がありません。 2005、厚生労働省研究班のガイドラインにより、 メチルプレドニゾロンを点滴投与するパルス療法などが普及し、死亡率は下がっている。一方、日本小児科学会新型インフルエンザ対策室の2009、11月30日時点集計(データ)での学会への報告では、 新型インフルエンザで脳症と診断されたものは、 季節性インフルエンザよりも、4〜10歳と高い年齢に集中しているとしています。症状は痙攣が余り多くなく、異常言動が多いとしています。炎症から脳を守るエダラボンという治療薬が2009、09月に指針として採用され、 脳症に効果を上げている事が推測されております。 ただ、重症肺炎として学会に報告されているものもあり、それらの例を含めると、 数千人規模と推定されます。 肺炎患者は5〜10歳が中心で、熱が出てから呼吸器障害が出現するまで12時間以内と短く、早期の治療が極めて大切になります。
*インフルエンザ脳症の症状例 @痛みのしげきや呼びかけに反応しないA痙攣が続くB異常な言動(B−1存在しないものが見えている様子B−2よく知っている人を間違えるB−3うわごとを言うB−4突然、歌を歌うB−5理由も無くおびえたり、泣いたり、起こったりするB−6無表情
* 時事情報1 2009年〜2010年冬季インフルエンザは幸い病原性が高くなく、大きな被害は出ませんでした。しかし、今シーズン(2010年〜2011年にかけて)のインフルエンザ(A香港型が主流となりつつ有ります)は 前季のインフルエンザよりはるかに手強いといわれております。専門家は「A香港型は伝染力が強く、高齢者がいる施設に入ると危険。今シーズンは高齢者は注意が求められる」としております。

予防用ワクチン接種は2010年10月から始まっています。治療薬は抗インフルエンザ薬が2種類加わり、4種類の薬が使える様になりました。 使用できる抗インフルエンザ薬は何れもノイラミニダーゼ阻害剤と呼ばれるタイプで、感染したインフルエンザウィルスが、体内で増殖するのを防ぐ作用があります。感染後48時間以内に使用します。今季使えるのは、前季使用されましたタミフル(オセルタミビル/内服薬)とリレンザ(ザナビル/吸入薬)以外に、 ペラピアクタ(ラミビル/静脈注射)とイナビル(ラニナミビル/吸入薬・2010、10月発売)が加わって、新たな2薬は、静脈注射1回、吸入も1回で済む特徴があります。 (タミフルとリレンザは双方とも5日間続けて夫々内服・吸入が必要です)
* ワクチンに期待過大傾向 インフルエンザワクチンによる予防効果に対して、過大な期待を持つ人が多い事が判明しております。それによりますと「90%以上が過大評価している」というものです。その内容は「予防効果持続期間の正解→約5ヶ月(5%正解)、1歳以上6歳未満で発病を阻止する効果→20〜30%(3%正解)」などと報告されておりました。
* リレンザ耐性ウィルス タミフル耐性ウィルスの出現は既に注目されておりますが、これまで殆ど見つかっていないリレンザ耐性ウィルスが確認された事が米疾病対策センターの学術誌新興感染症に発表されました。 それによりますと、「H3N2型(A香港型)の2007年64例中1例、 2008年の211例中の1例にリレンザと別の治療薬アマンタジンの両方に耐性をもつ遺伝子変異を発見した」というものです。この事例ではタミフルには感受性を示しています。
* 白金ナノ微粒子 白金ナノ微粒子に細菌ウィルス(バクテリオファージ)を分解する効果が有る事を、静大遺伝子実験施設長が報告している。

これは、白金ナノコロイド溶液に10億個の細菌ウィルスを含む液と接触させその効果を調べたもので、1時間以内に全ての細菌ウィルスが死滅したというものです。接触により白金の微粒子が細菌ウィルスの蛋白質やDNAを破壊するもので、教授(施設長)は「どんなウィルスも基本構造は同じであり、新型インフルエンザウィルス、HIV、SARSウィルスでも効果が期待できる」と報告しています。

東大大学院農学生命科学研究所のウィルス学教授も、「画期的な発見で、 光を受けて反応する光触媒作用によるウィルス分解が、 光が無くてもウィルスを死滅できるとすれば、非常に応用範囲が広がる。」としています。この考えはマスク用ガーゼに応用されており、原則として1枚を繰り返し使用できるとしております。(これは海外の医療機関から引き合いが有ると紹介されております。)



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