肺ガン(肺癌)・病気症状・転移

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- 肺ガン(肺癌)という病気/症状 -

 top pageへ>肺癌(肺ガン)男性では胃ガンを上回る死亡率、肺ガン(肺癌)という病気/症状、転移

     肺癌(肺ガン)という病気の症状

     肺ガン(肺癌)の病気症状を観察しますと、咳、血痰、胸痛、発熱の有無と程度、発ガンの進行転移に伴い、

     呼吸困難、強度の胸痛、倦怠感、体重減少、食欲不振、カ声、嚥下障害、胸水貯留、胸膜炎などが出現

     します。


     
肺癌という病気

     比較的高齢者に多い、肺腫瘍で、男性では肺ガン(肺癌)死亡数が胃ガンを上回り、ガンによる死亡率第一

     位になっている厳しい病気です。この病気の増加率は急激です。最初に肺ガン(肺癌)となった部分は小さく

     ても遠隔転移していることが多い病気で、他臓器がガンになった場合にも逆に肺に転移し易いという特徴をも

     つ厄介な病気でもあります。

     又、肺ガン(肺癌)は進行が早いため、現時点では発見時に手術で病巣を摘出することが可能な例は20%

     程度しか無い厳しい病気です。非常にたちの悪い病気です。肺ガン(肺癌)は男性に多いガンですが、最近は

     女性の喫煙者の増加に比例するように女性にも増加が認められる病気でもあるのです。


                                 (肺門、肺野は下図をご参照下さい。


     
* 喫煙(心筋梗塞に関わる)もご参考にご覧ください。



     
* 喫煙と肺癌;喫煙と関係の深い肺癌のタイプは、 扁平上皮癌と小細胞癌で、特に肺で発生する小細胞癌の

     9割以上は喫煙者にしか発生しません。 扁平上皮癌はタバコのフィルターの影響や、 禁煙運動の成果により

     減少傾向にあります。 一方、腺癌は喫煙者でなくても罹患する特徴があります。肺癌の死亡率を減らすには、

     禁煙を避ける事はできません。 喫煙習慣のある男性は、無い人に比べて、 肺癌になる可能性は約4、4倍で、

     女性の場合は2、8倍とされています。受動喫煙の死亡率は以下に既にご紹介させて頂いた通りです。又、禁

     煙期間が長ければ、 肺癌罹患リスクも確実に減少します。 禁煙4年未満で約2倍であったリスクが、10年未

     満では1、6倍。 10年以上禁煙すれば1、4倍と紹介されております。「PET(陽電子放射線断層撮影)検査は

     保健適応になり、 肺癌診療での有用性も明らかになってきております。 特にPET/CTは従来のPETの弱点を

     補う検査として重要性が増している」としています。



     
* タバコの依存性はアルコールやマリファナなどの薬物に比べ、かなり強いとされます。タバコによる健康被害

     が顕著になるには時間がかかります。 日本で年間の肺癌死亡者数が胃癌を抜いて癌死亡者数のトップにな

     ったのは1998年です。2000年には肺癌死亡者数は5万5千人と40年前の約40倍に急増したという報告が

     あります。心筋梗塞や脳卒中による死亡危険性は、吸わない人の1.7倍という報告もあります。



     
* 受動喫煙と死亡;受動喫煙が原因で肺癌や心臓病で死亡する成人は、毎年約6800人という推計値が厚生

     労働省から2010、09月に発表されました。そのうち女性は約4600人と全体の半数以上でした。国際期間や

     国内の疫学調査によりますと、受動喫煙により、肺癌や虚血性心疾患などの病気になる危険性は1、2〜1、3

     倍になると報告しています。研究班は2005年に実施された受動喫煙状況の調査を基に、タバコを吸わない成

     人約7600万人のうち、女性の約30%と 男性の約6%は家庭で、 女性の約20%と 男性の約30%は職場で

     夫々受動喫煙に曝されていると推定しており、受動喫煙によって増えるリスクから推計したとしています。 報告

     は「肺癌で死亡した女性の約8%と 男性の約1%、虚血性心疾患で死亡した女性約9%と、男性の約4%の合

     計6800人は 受動喫煙が原因と判断した」としています。「内訳は女性約4600人、男性約2200人であり、職

     場での受動喫煙は男女共に1800人」としています。



      
     * 肺癌の概要; 肺は左右2つありますが、 右肺は3ブロック、 左肺は2ブロックに別れている事は良く知られ

     ております。 気管支は右側が10、 左側は9の区域に分けられており、 肺癌は気管支から肺胞までの間の、

     主に空気の通る管の裏打ちをしている細胞、上皮細胞が癌化する事を指します。日本では腺癌が概ね6割を

     占めております。 (従来は扁平上皮癌が多くを占めておりました。 喫煙の多いヨーロッパでは扁平上皮癌が

     多い。) 一般的には、検査(内視鏡やCTを使用した針生検)で確定診断の後、病期診断を行い、それらの結

     果から手術方針が決まります。 手術は3〜4時間で終了し 殆どのケースでは 輸血の必要性もありません。

     翌日から食事を開始し、リハビリ(歩くなど)などをし、約1週間〜10日程度の目安で退院となります。





     * 肺に転移し易い
他の臓器ガン肝ガン胃ガン結腸ガン膵ガン白血病 

     *肺ガン(肺癌)が、肺内へ転移する率は、肺に転移する全てのガンの中の20、6%を占める。

肺癌の転移し易い臓器 肺に転移し易い他臓器癌
14、8%
胸膜 08、8%
肝臓 11、6%
副腎 09、1%
骨・骨髄 08、9%
肝癌 15、3%
胃癌 09、3%
結腸癌(大腸癌) 07、4%
膵癌 07、2%
白血病 05、2%



     
肺癌(肺ガン)という病気の種類

     肺ガン(肺癌)は@その部位に基づく病気分類では中枢型と末梢型と中間型、そしてA組織型の違いによる

     病気分類では扁平上皮ガン、腺ガン、大細胞ガン、小細胞ガンに大別されます。更に別病気分類ではB小細胞

     肺癌(肺ガン)と非小細胞肺癌(肺ガン)に区別されている物もあります。この場合非小細胞肺癌(肺ガン)は

     さらに、腺ガン、扁平上皮ガン、大細胞ガンなどに病気分類されます。診断は胸部X線写真、CTスキャン、

     気管支鏡などで行います。

     喫煙している人は扁平上皮ガンや小細胞肺ガンの病気罹患が多く、肺門部に多くみられます。

     肺腺ガンは末梢肺野に多く、女性での頻度が高いようです。


     * すりガラス陰影;胸部CTで偶然に発見されるすりガラス陰影には、肺癌の他に、異型腺腫様過形成(AAH/

     肺癌の前癌状態)や、瘢痕(知らない内に罹患した肺炎の治癒)などの可能性があります。



     
肺癌(肺ガン)という病気の検査、診断

     肺の末梢部にあるガンは単純胸部X線検査で分かりますが、心臓、胸郭、横隔膜などと重なった病巣は見分

     ける事が難しいのです。そのため、痰の病理検査(痰にガン細胞があるかを調べる検査)、ヘリカルCT

     査(らせん状に肺を輪切りに映し出して調べる検査法)などを併用してガンの有無を検査します。又、肺癌

     (肺ガン)が発見された場合は、転移の有無を調べるために、頭部MRI、骨シンチ、腹部超音波検査など

     もおこないます。胸部レントゲン検査は骨と心臓の陰影が重なる部位(縦隔)で見落とす可能性があり、異常

     が無いと安心するのは危険があります。癌検診として検査をする場合は喀痰検査、CT検査までする事になり

     ます。(memomemo!縦隔もご覧下さい)

     CTはレントゲン検査に比べて被曝量は増えます。しかし骨、心臓と重なる部分の見落としは無くなり、肺実

     質部に出来る肺癌はミリ単位で精度で検出できます。但し、胸の中央部、縦隔の気管支に出来る癌の検出精度

     は低く、喀痰検査などでカバーする事になります。診断を確定するためには最終的に喀痰細胞診、気管支内視

     鏡、針生検、胸腔鏡下生検などの病理検査により確認されます。
                      
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            -肺ガン(肺癌)-


 肺癌は気管に出来たものは気管ガン、気管支に出来たも

 のは気管支癌という言い方もあります。又、肺の入り口

 に近い気管支に発生するものは肺門型、肺の末梢の細い

 気管支に出来るものは肺野型と呼んでいます。肺門型は

 早期に咳が出る特徴があり空咳や痰を伴うものもありま

 す。痰には血液が混じる、高熱が出るなどの症状が出ます。


 肺野型は胸痛を起こすことも有りますが早期の自覚症状
 
 が乏しいこともあります。

 肺癌が胸膜に及びますと癌性胸膜炎を起こすことがあり

 、胸水が溜まれば呼吸困難、胸痛を自覚するケースもあ

 ります。胸痛は軽いものから、眠れない程の痛みの重い

 ものまで様々です。


 (memomemo!緩和ケアも御参考としてご覧下さい)

 
      
 - 肺ガン(肺癌)の種類と特徴 -


 肺門部がんの多くが扁平上皮ガンで喫煙と因果が高く全

 肺ガン(肺癌)の25%前後を占める。胸部X線検査では

 写りにくく、
喀痰検査の方が有効です。但し喀痰検査単独

 という事は無く喀痰検査の場合、単独では肺の末梢に発生

 する肺癌を多数見落とす可能性があります。又、血痰を除

 き悪性であっても痰に癌細胞が認められない場合もよくあ

 ります。

 (欧米では一番多い、)50〜60歳代の男性に多く、

 進行転移は遅く手術後の生存率も比較的高い。

 (右図肺ガン(肺癌)の種類の下段中央をご覧下さい

 (非小細胞肺癌ステージの例もご覧下さい


 どちらかというと末端肺野の気管支に多い
腺ガン

 喫煙、排気ガス、食品添加物などの発ガン物質が

 因果が高く、咳や痰の症状は出にくく、大きくなっ

 ても自覚症状の無いガンです。どちらかというとX線

 写真で発見し易いが、転移し易い、発見の遅れ勝ちな

 ガンです。全肺ガン(肺癌)の55%前後を占め、

 国内最多の発生率。60歳代に多く、女性患者の80

 %は非喫煙者。進行、転移は中程度の速さで、進行

 すると肺門リンパ節転移や胸膜浸潤が多い。

 予後生存率は扁平上皮ガンよりは悪い。

 (右図肺ガン(肺癌)の種類の下段左側をご覧下さい)

 (非小細胞肺癌ステージの例もご覧下さい
 

 
大細胞ガンは腺ガンと同様の原因で肺門に近いとこ

 ろに多く発生し全肺ガン(肺癌)の5%前後です。

 男性に圧倒的に多く(5:1)進行、転移共に速い。

 末梢部に出来たものは胸膜を侵し、予後生存率は

 扁平上皮ガンと腺ガンの中間くらいです。

 (右図肺ガン(肺癌)の種類の下段右側をご覧下さい)

 (非小細胞肺癌ステージの例もご覧下さい


 
小細胞ガンは喫煙との因果関係が大きく、全肺ガン

 (肺癌)の15%前後、肺門に近いところに多く発生

 し50〜60歳代を中心に40歳代などに発症が多く

 男性が圧倒的に多い(5:1)進行、転移共に最も

 早く、リンパ転移が多い。

 (右図肺ガン(肺癌)の種類の上段をご覧下さい)


           -肺ガン(肺癌)の種類-




          -非小細胞肺癌ステージの例-



 ステージWは肝臓、骨、脳、副腎などの遠隔転移であり、早

 期発見により、ステージの進行を早い段階に留めて、治癒率

 を高めたい。ステージVA@(癌は胸壁に及んでおらず、同

 じ側の肺の縦隔リンパ節に転移)、ステージVAA(癌は胸壁

 に及んでおり、肺門リンパ節あるいは同じ肺側の縦隔リンパ

 節に転移している)、ステージVB@(反対側の肺の肺門リン

 パ節、反対側の肺の縦隔リンパ節あるいは鎖骨上リンパ節に

 転移する)、ステージVBA(癌が心臓、気管、などに及ぶ、

 又は胸水にがん細胞が確認される)。非小細胞肺癌の5年

 生存率はステージTA77.4%、TB57.1%、UA48.6%、UB

 43.5%、VA20.5%、VB11.9%、W5.6%、非小細胞肺癌全体

 では38.1%となっております。



 
* 非小細胞肺癌の承認薬;2009、05に承認された注射薬の
 ペメトレキセドナトリウム 水和物は 癌細胞の増殖に不可欠な
 葉酸の代謝酵素を阻害する働きがあります。これは悪性胸膜
 中皮腫にも承認されていますが、 この承認薬は白金製剤との
 併用療法で注目する向きがあります。非小細胞肺癌の患者さ
 んに対する大規模な臨床試験の結果、 シスプラチン(白金製
 剤)とペメトレキセドナトリウムとの併用は シスプラチンをゲム
 シタビン塩酸塩との併用療法と 劣らない効果があるとされ、さ
 らに非小細胞肺癌の中でも、非扁平上皮癌に対する効果では、
 患者さんの生存期間が長かったとしています。


 
* 肺癌原因遺伝子EML4−ALK;自治医大ゲノム機能研究部の間野教授は、 ALKという遺伝子とEML4という遺伝子が融合した肺癌

 を発見した。「ALkは細胞膜の上にあって、細胞増殖の信号を細胞内部に伝える役割であり、悪性リンパ腫で見つかった。そして、AL

 KがEMl4と融合して常にスイッチオンの増殖信号を出し続ける事で、肺癌が出来る」と発表しました。 マウス実験でも「この遺伝子が

 癌の直接的な原因である事も確認され、 それにALK阻害剤を投与すると肺癌が劇的に消失した」 とし、 「この原因遺伝子の発見

 で、早期診断が可能となった。」 現在、この遺伝子を狙ったALK阻害剤を投与する臨床試験も開始している。EML4-ALK癌は肺癌全

 の4%で、肺癌の8割を占める非小細胞肺癌では、50歳以下の若い世代で約30%、全体の5%を占めるとしています。間野教授

 「日本では、これまで約千例診断し、陽性だった20例については、全員劇的な治療効果が得られた」と報告しています。また同教

 は「同じ肺癌だからといって、ALK阻害剤が効く事はない。 今後のがん治療では、直接的な原因を見つけ、特定された患者だけに

 阻害剤を使う必要がある」としています。



 
* 肺癌に新指針;日本肺癌学会は進行した非小細胞肺癌の治療に新指針を発表しました。それによりますと、「患者の検体に特定の遺

 伝子変異があれば、初回治療より治療薬ゲフィチニブの投与を検討する様に、医師向け治療指針を改定する」事を決めました。新指針

 では「進行した非小細胞肺癌の患者に付いて、一律に遺伝子変異の有無を確認。 変異がある患者で歩行や身の回りの事が自分で出

 来る程度に全身状態が良い人に付いては、初回からゲフィチニブの投与を検討する」というものです。 従来の指針ではゲフィチニブの

 投与を「進める根拠が明確でない」と指摘しており、 医療現場でも、他の抗癌剤で治療した後の第2次、第3次の治療薬として使用して

 おりました。新指針の決定に際し、学会は『2004年12月〜2009年8月に発表された各国の文献を検討し、遺伝子変異があるケース

 では、ゲフィチニブの投与が生存期間の延長に効果的との知見が得られた』としています。国内の非小細胞肺癌患者は推定で5万人

 で、その約30%に遺伝子変異があるとされています。

          -memomemo!縦隔-


 横隔膜に対応する言葉として縦隔があります。即ち胸腔を縦

 割りして、左右に隔てるスペースです。縦隔には重要臓器が

 沢山有りますが、胸部X線でみると左右の肺の間にあり、こ

 の部分は映りません。心臓や大静脈、大動脈、気管、食道な

 どがあり胸腺リンパ節、神経節などもあります。肺癌以外に

 も実は縦隔腫瘍と呼ばれる腫瘍があります。あまり知られて

 おりませんが、それ程まれな腫瘍ではありません。縦隔腫瘍

 には多種類あり、悪性(縦隔腫瘍の20%)、良性がありま

 す。



         - 厄介な肺ガン(肺癌) -

 安静にし、栄養の補給(高カロリー、高蛋白質)、

 嚥下障害があれば食べ易い状態にする事、悪心が

 あれば食べたい時に食事をするなどの配慮が必要

 になります。

 肺ガン(肺癌)は治療が最も困難な治癒率を向上

 させるのに難しいガンです。肺はその形状を変え、

 ガンの広がり方が他の臓器と異なるためです。

 肺ガン(肺癌)は発見された時は、その特徴により

 進行ガンのことが多く、他の臓器ガンなら早期がん

 といえる大きさでも肺ガンの場合は進行したガンに

 なっています。しかも初期、あるいは小さなガンは

 症状が無いので肺がんの治療は厳しいと言わざるを

 得ません。


 予防を考える場合は、現在考えられています原因

 やリスクから遠ざかっている事が賢明で、喫煙

 排気ガス、食品添加物などの発ガン物質は指摘され

 ていますから、当然ですが、その他にも御自身で

 夫々の悪環境というケースもあると思いますが、

 防護具、時間、距離をとるなどケースバイケースで

 対処が求められます。  (参考/抗癌剤もご覧下さい)

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